是非実現させたかった店舗形態がありました。
それは、アメリカでは非常にポピュラーなショップ、【モノグラム・ショップ】です。
帽子やトレーナー・ ポロシャツなどにその場で刺繍をいれて販売するスタイルのショップなのです。
日本では馴染みがないのですが、アメリカでは結構ポピュラーなお店だそうです。
しかしながら、アメリカに比べ刺繍加工そのものが一般の顧客に馴染んでいないという現状から、 商圏が限られる実店舗販売より 【インターネット】上でこそ大きな可能性があると感じました。
そのころ、ちょうどこんな出来事がありました。
1996年4月、弊社所属商店街近隣にダイエー系列の総合レジャー施設・キャナルシティー博多がオープンしたのです。
そこで当店のパフォーマンスにと、 帽子専用刺繍ミシンをレンタルし店頭にて即売形式で受注販売して、模擬的に【モノグラム・ショップ】を展開してみました。
結果は大好評でした。
トレーナーやTシャツなども用意しましたが、売れるのは何故か【帽子】ばかりでした。
1日で30件ほどの受注・加工を受け付けました。30件ほどとはいえ、1件の作製に約15分ほどを要するため1日30件はほぼMAX、限界に近い状況でありました。
私の心の中にインターネットで売るべき商材 の第一の候補であった 「帽子」という商品への確信が生まれたのもこの時です。同時に店頭で受注するにあたっての非効率性・ 限界もわかりました。
「やはりインターネットしかない」 そう強く思いました。
また、当時「刺繍」や「帽子」で検索すると まだ数件しか出てこず、今ならば独占的に販売できると思い、この事も強力な動機づけとなりました。
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